2017年、さや香は『M-1グランプリ』に出場しました。
出場する前、僕の頭の中にあったのは嬉しさよりも恐怖心でした。当時芸歴6年目。「売れて、そのあとトーク番組とか呼ばれ出したら武器がない。死ぬ」と。まず売れることに関して疑ってなかったのです。売れることを前提で考えてたのです。

ダークホースが「歌のおにいさん」のネタで大爆発を起こし、最終決戦で「強い気持ち」のネタをして、「強い気持ち」がギャグとして流行るのを確定として考えてました。強い気持ちでCMとか入るんやろな~と思ってました。「強い気持ちでがん保険! わかる!?(変顔)」とか「強い気持ちでpaypay! ポイント大還元!(変顔)」とか。

そして実際の結果は7位。審査員7人中5人が90点。結果的には当たり障りのないダークホースでした。はっきり言って無風。出番後、廊下で落ち込んでいたら、スーツ姿のどこかのお偉いさんに「邪魔や!」と怒られる始末。その裏ではいつも一緒にライブに出ていたミキが最終決戦進出。亜生すでに半泣き。僕は廊下で怒鳴られて半泣き。

もちろんその後、お仕事はありがたいことに実力以上にたくさんいただきました。
今も何とかその流れでしがみつかさせていただいている状況です。

僕はM-1を目指して吉本に入ったと言っても過言ではありません。なのでそこに一度でも出られたということは自分にとっても誇りであり、自分に対しての希望にもなっています。
しかし2017年以後M-1は毎年準々決勝敗退。準決勝にもいけておりません。ここの結果に異議は全くなく、結果通りの実力だと思っています。

2017年「歌のおにいさん」のネタ、大好きでした。というか今も大好きです。
お笑いなので人によって価値観はそれぞれでいいのですが、僕はおもしろいと今でも思います。そのネタが7位。そして7位という順位以上に僕の心に響いたのは、7人中5人が90点だったことです。低くもなく高くもない。1番嫌でした。その時の最下位がマヂカルラブリーさん。あの上沼さんとの絡みがあった年です。
そしてご存知の通りマヂラブさんは2020年M-1グランプリで優勝されました。
こんな気持ちのいい漫才師になりたいと、心から思います。大好きで自信満々で出したネタが当たり障りのない点数だったことにより、これは方向性を変えないとM-1では優勝できないと思いました。そこから少し方向転換を自分の中でし、試行錯誤していく中で、現段階で3年連続準々決勝止まりとなっております。

そうやってM-1を念頭に置いてやっていくと、漫才がめっちゃ楽しく無くなってきたんです。
M-1てそんなもんやというか、楽しんでやった先輩は少ないと思います。僕の中にもその思いはありました。M-1は過酷で、楽しいもんじゃないと。でも去年、もう耐えられへんくらい漫才が面白く無くなってしまいました。去年のM-1前、NGKの僕たちの楽屋に麒麟の田村さんが突然来られて、「漫才楽しいか?」と声をかけてくださいました。
僕らの出番を見て、声をかけてくださったそうです。図星だったのでドキドキしたし、田村さんに感謝と尊敬の気持ちが湧いてきて、ドアの隙間からひょこっと出てる田村さんの顔が、まるで仏様の鼻の穴のようにみえました。もうこれを僕は続けられないと思いました。M-1にだんだん腹立ってくるくらいでした。

それで言うとミキはやっぱりすごいなあと思います。楽しいのが伝わってくる。楽しいままM-1にいけるコンビが何組いてるのか。それでも実際のところはわかりませんが。でもたぶん楽しいままやと思います。決勝でもめっちゃ楽しそうやったもん。個人的にはミキは漫才の天才やと思います。(もちろん亜生も)
ミキが株やったら絶対投資します。

だから最近、自分が楽しいと思うことをしようと決めました。楽しいと思うことじゃないと続けられないから、それが通用しなかったら仕方ないと。もうM-1なんか知らん!と。
そうしていたら、やってて楽しくて、自分でもおもしろいと思うネタがいくつかできました。それと同時に、そのできたネタを「M-1でやりたいな~」と思っている自分がいました。

いやM-1だいすちやん。

結局、自分、M-1、だいすちやん。

強がんなって。

めちゃくちゃ恋愛と一緒やん。

好きな気持ち受け入れらへんからって知らん! とか言うてもうてるやん。

でもたまたまユニバのチケット手に入ったら、一緒行きたいな~て言うてるやん。

気を引こうとするな。背伸びして好きになってもらおうとするな。ただただ愛せ。



【関連記事】
【激似】すゑひろがりず三島のソックリすぎる“弟”
【話題】ゆりやんの-30kgダイエット法
【祝】野爆ロッシーがマヂラブ野田に次ぐ快挙
【衝撃】アインシュタイン稲田「まさかの第2弾です」
【写真】りんたろー。にファンが抱いた“違和感”
【独占】結婚生活18年「僕はラッキーなんです」