海外20以上の映画祭に参加し、高い評価を得ている世界初の全編ゲキメーション映画『バイオレンス・ボイジャー』。この作品は、監督である宇治茶氏が脚本、編集、キャラクター造型、作画、撮影のすべてをこなし、劇画とアニメーションを融合させたもの。
この話題作の公開を記念して、4月26日(金)から吉本興業大阪本社 本館1Fスペースの『LAUGH & PEACE ART GALLERY OSAKA』にて『宇治茶監督展』がスタートしました。
開催2日目の4月27日(土)には、宇治茶監督とプロデューサーの安斎レオ氏も会場へ。
作品に関する貴重なトークを聞くことができました!

貴重な台本の展示やグッズ販売も

このイベントでは、『バイオレンス・ボイジャー』の原画や本編パネルのほか、前作『燃える仏像人間』の原画や台本なども多数展示。

ほかにもこれまでの作品のビジュアルや下絵などを見ることもできます。さらにオリジナルグッズも販売予定。
宇治茶監督の魅力を堪能できるイベントとなっています。

 

たくさんの来場者が詰めかけ、レセプションがスタート

多くの来場者が『LAUGH & PEACE ART GALLERY OSAKA』に集まり、レセプションがスタート。

安斎氏は「世界でも珍しいゲキメーションを制作する監督の宇治茶ワールドをぜひ御覧ください」と挨拶します。

 

宇治茶監督は「2009年に大学の卒業制作を始めて、そこからちょうど10年目になります」と振り返り、まさかここまで続いていると思わなかったと正直な気持ちを吐露。
そして「来月から映画が公開になりますので、ぜひ皆さん観に来ていただきたいです」とアピールしました。

その後、最新作で声優を務めるオカノアキラ氏とBugって花井氏の挨拶、そして乾杯のコールでレセプションが始まりました。詰めかけた人たちのなかには監督の知人や友人も多く、来場者同士がコミュニケーションを取るなど、リラックスした雰囲気。
監督も手書きしたキャラクターたちを前に作品について語っていたほか、記念撮影にも気軽に応じるなど、大いに盛り上がりました。

「宇治茶路線が完成した作品」

ラフマガ編集部は、プロデューサーの安斎レオ氏にお話を伺いました。

————宇治茶監督の魅力は?
「日本でもセルアニメーションから3DCGアニメーションへデジタルの進化が進んでいるなか、それと逆行する、真逆のアナログ感。これがよしもとから出ているのが素晴らしいと思います。今後5年、10年続けていくことで、ゲキメーションというジャンルを最終的には宇治茶監督一人ではなく、たくさんの作家が育っていくというのが将来の夢ですね」

————ジャンルとして確率できればということですね。
「今はあくまでも実験段階ですけど、これだけ世界中の映画祭でも評価していただいているので、ぜひ今後につなげて。映画がヒットしてくれるのが一番いいんですけど、彼のあとをついでくれる人が出てくれることを期待しています」

————今回の作品の見どころは?
「主人公ボビーのホラー体験なのでホラー映画かなと思うんですが、監督はエンタテインメント志向というより、どちらかというと文芸文学志向なんです。ホラーという形になっているけど、見る人によっていろんな解釈ができる。親子愛やその価値観を表現しているんです。エンタメ路線ではない、宇治茶路線というのがこの作品では完成したかな、と。作画的にも前作の“仏像人間”の3倍、3000枚という枚数になっている分、画面の密度のクオリティがすごい。ここまで作れる人間というのは、彼しかいないと思います」

————これから映画を観る皆さんにメッセージをお願いします。
「今、市場にあふれているアニメーションの常識をひっくり返す映画です。懐かしさを感じたり、新しさを感じたり、いろんな感じ方ができる映像なので、ぜひ劇場でご覧ください!」

「子どもたちも含めて幅広い人に見てほしい」

宇治茶監督にも直撃。ゲキメーションについて伺いました!

————ゲキメーションを最初にやろうと思ったきっかけは?
「元々、ずっと絵を描いていて、映画も好きだったんです。自分の絵を使った映像表現が何かできないかなと探していたところ、ユーチューブで楳図かずお先生原作の“妖怪伝 猫目小僧”っていう映像があることを知ったり、電気グルーヴの“モノノケダンス”のミュージッククリップとしてゲキメーションが使われていたんです。それを見て自分が映像表現するならこれしかない、と思ったのがきっかけです」

————本作の製作期間は?
「いろいろなやりとりを含めた構想で約1年、それに実際の制作は3年くらいです。ちゃんと数えてはないですが3000枚くらい描きました。もう毎日くらい描いてましたね。1日最低8時間から13〜14時間の日もあったり……」

————描いては撮影して、という進め方ですか?
「いえ、先に全部描いてしまいました。だから1年半くらいはひたすら描いて、その後、撮影に入りました」

————作品のおどろおどろしさなどは漫画からの影響ですか?
「漫画では楳図かずお先生や諸星大二郎先生から。あとは70年代、80年代のホラー映画とか、いろいろなところからの影響を受けていますね」

————今作の注目ポイントを教えてください。
「全編観て欲しいんですけど(笑)。前作はおどろおどろしさを全面に押し出していて、万人に受け入れてもらいづらかったと思います。今回はエンタメとして最初から最後まで楽しんでもらえるよう意識したので、子どもたちも怖いながらも見てもらえるんじゃないかなと。幅広い方に見ていただきたいと思っています」

————声優陣も豪華ですよね!
「これは単純に僕が出て欲しい人をお伝えしたら、それが通ったんです。本当に奇跡的に」

————ダウンタウンの松本さんも参加されています。
「僕は本当に松本さんの大ファンで、作品を描いているときも同じラジオを何回も何回も聞いてたんです。それで前作をおもしろいって言っていただけて、そのあと直接お会いする機会があって。そのときに“何か手伝えることがあったら言って”と。ここしかないと思って、お願いしてみたところ、出ていただけたんです。本当に夢にも思ってなかったことなんですよ」

————これから作品を見る方にメッセージをお願いします。
「今回、ゲキメーションを始めて10周年ということもあり、自分的にも満足のいく作品ができたと思っています。まだあまり知ってもらっていないし、とっつきにくい作品ではあると思いますけど、幅広い方に見ていただきたい。そして見た人はどんどん発信してもらいたいですね。良い意見も悪い意見も聞きたいと思っていますので、とにかくたくさんの人に劇場でご覧いただければと思います。よろしくお願いします!」

プレゼント付きトークショーも開催

今回の『映画バイオレンス・ボイジャー公開記念 宇治茶監督展』は5月19日(日)まで開催されてます。期間中には様々なゲストとのスペシャルトークショーを予定、先着10名には宇治茶監督のサインが入った映画『バイオレンス・ボイジャー』プレス用パンフレットのプレゼントも予定されています。宇治茶監督の世界観をたっぷり堪能できるこの機会をお見逃しなく。そして世界が注目しているゲキメーション映画『バイオレンス・ボイジャー』は、5月24日(金)よりシネ・リーブル池袋を始め、全国で順次公開予定。ぜひ劇場へ足をお運びください!

「映画「バイオレンス・ボイジャー」公開記念 宇治茶監督展」

日時:2019年4月26日(金) ~ 2019年5月19日(日) 13:00 ~ 18:00 ※毎週火・水曜日閉館
場所:LAUGH & PEACE ART GALLERY OSAKA ※吉本興業大阪本社 本館1Fスペース (大阪市中央区難波千日前3-15)
入場料:無料
出品者:宇治茶監督
公式ホームページ http://lpag.jp/


≪スペシャルトークショースケジュール≫ ※時間は全日程14:00 ~ 15:00
・4月29日(月) オカノアキラ (声優・ミュージシャン)
・5月2日(木) 河野準也先生 (嵯峨美術大学デザイン学科専任講師・妖怪文化研究家)
・5月3日(金) bugって花井 (声優・メガマウスアイドル)
・5月4日(土)保山ひゃん (元モダンチョキチョキズ)
・5月5日(日) 岡本健 (近畿大学准教授)
・5月6日(月) 大森正夫 (嵯峨美術大学教授)
・5月12日(日) 呉ジンカン (総合マンガ誌キッチュ編集者)