4月25日(木)、よしもと祇園花月にて落語家による芝居『はなしか団地』が約40年ぶりに復活し、落桂小留、桂文五郎、笑福亭大智、月亭秀都、月亭遊真が登場しました。

「はなしか団地」とは、落語のネタをもとにしたお芝居で、昭和40年代に当時のなんば花月、うめだ花月、京都花月で桂小米朝(月亭可朝)、笑福亭光鶴(五代目 笑福亭枝鶴)、林家小染(四代目)、笑福亭仁鶴が出演。

古典落語を現代版にアレンジして若手落語家たちが芝居に挑戦!

復活第1弾となるこの日の演目は、古典落語『禁酒関所』の設定を現代風にアレンジした「禁酒カンパニー」。コンプライアンス強化に取り組む会社で、禁止とされているお酒を持ち込もうと、警備員の目をかいくぐろうとするサラリーマン3人の攻防をおもしろおかしく展開します。文五郎と大智が警備員に、小留、秀都、遊真がサラリーマンにそれぞれ扮し、観客に爆笑を届けました。

お酒を持ち込む場面や、警備員がそれを検品する場面では、ないものをあるように見せる技で臨場感たっぷりに演じるメンバー。小道具の代わりに落語で使われる身振りや仕草で表現することも「はなしか団地」の特長の一つです。

桂文五郎、師匠から受け継ぎつつ「自分たちの色を塗りたい」

舞台を終えた小留、遊真、秀都、文五郎、大智の5人に直撃!

開口一番、小留は「何とかやり切りました!」と笑顔を見せました。文五郎は「5人でひとつの噺を演じるのは初めてでしたが、この40年間、なぜやってこなかったのか」と早くも味を占めた様子。大智は「これからどんどんいい感じになっていくよう頑張りたいです」とブラッシュアップを誓います。

「一人芝居とは違う、“団体でやる楽しさ”を感じました!」と声を弾ませたのは秀都。遊真は「約40年前に師匠方がやっていらしたということで、すごく光栄でした」と顔をほころばせました。

1番キャリアの長い小留は「なんとか引っ張っていかないとと思っています。僕自身、『はなしか団地』のことを知らなかったので、先輩方や師匠方に話を聞いたりして勉強しました」と気合も充分。

リアルタイムでは知らない世代だからこそ「新たに自分たちの色が塗れることが楽しい」と文五郎が血気盛んに答えました。

伝統的な技と現代的なアレンジの妙が魅力

普段は着物で高座に上がる5人。洋服で舞台に出ることは珍しく、「劇場に向かう間、忘れ物をしているような気がしてそわそわしていました」と小留。

文五郎は「衣装を用意してもらえたので、なんか偉くなったような気分」だったそうです。

月亭八方から『つる』という噺も演劇にしやすいのでは?とアドバイスされた遊真。「鶴はなぜ、鶴という名前がついたのか?」と若者が博識の老人に尋ねるネタで、登場人物はたった2人。それだけに「鶴の役や鶴がとまる松の木役もあったら面白いかも」と遊真が提案すると、「僕、でかいから木の役がいいな」と大智が笑わせます。

「『はなしか団地』で長編もやってみたい」という展望を語ったのは小留。「吉本新喜劇ぐらいの時間で『地獄八景亡者戯』とかやってみたいですね!」と芝居の醍醐味も味わったようです。

続けて「今日の舞台をきっかけに落語の『禁酒関所』も聞いてもらえたら。設定の違いなどを楽しんでください」と落語の世界に誘います。最後に大智が「笑福亭仁鶴師匠も人気が出る前に『はなしか団地』をされていたから、僕たちも頑張りたい!」と意気込みました。

舞台『はなしか団地』

【メンバー】
桂小留 桂小枝門下2012年 (平成24年) 5月5日入門
桂三実 六代桂文枝門下 2012年 (平成24年) 5月20日入門
桂文五郎 桂文珍門下 2013年 (平成25年) 1月1日入門
笑福亭大智 笑福亭仁智門下 2013年 (平成25年) 10月1日入門
月亭秀都 月亭文都門下 2014年 (平成26年) 4月1日入門
笑福亭笑利 笑福亭鶴笑門下 2014年 (平成26年) 9月30日入門
月亭遊真 月亭遊方門下 2015年 (平成27年) 3月15日入門

よしもと祇園花月出演情報

■5月24日(金)
演目:『禁酒関所』
出演:桂小留、桂文五郎、笑福亭大智、月亭秀都、月亭遊真

■6月25日(火)
演目:未定
出演:桂三実、笑福亭大智、月亭秀都、笑福亭笑利、月亭遊真

以降毎月1回実施