お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が製作総指揮・原作・脚本を務めるアニメーション映画『映画 えんとつ町のプペル』の完成披露試写会が、12月13日(日)に東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催されました。映画は25日(金)に、いよいよ全国公開。イベントでは西野に加えて、声の出演をした芦田愛菜、藤森慎吾、宮根誠司らが作品の魅力を語ったほか、コロナ禍の世界に向けて熱いメッセージを残しました。

西野が絵・文・監督を務め、累計発行部数60万部突破という驚異的なロングセラーを続ける絵本「えんとつ町のプペル」を映画化した本作。黒い煙に覆われたえんとつ町を舞台に、父親を信じて町のみんなから嘘つき呼ばわりされたルビッチ(声:芦田愛菜)とゴミから生まれたゴミ人間・プぺル(声:窪田正孝)が出会い、大冒険をするが……というアニメーション映画です。

イベントではほかに、女優の伊藤沙莉、廣田裕介監督が登壇。さらに、エンディング主題歌を担当したロザリーナが歌声を披露しました。

オリラジ藤森の抜擢は「口が軽い」から!?

純粋無垢でまっすぐな少年プペルを演じる芦田は、この作品の見どころについてこう語ります。

「プペルとルビッチが喧嘩して仲直りするときに、プペルが『友達ですから』っていうシーンが好きで。私自身(演じていて)ウルウルきて、いちばん印象に残っています。プペルは友だちとは何かすら知らなかったのに、ルビッチと出会って、友だちを知って……。ひどいことを言われても、『友達ですから』って言える。そういう2人の関係が素敵で。友達とは何なのか考えさせられました」

おしゃべり鉱山泥棒のスコップを演じるのは藤森。一見、おとぼけキャラですが、スコップは物語のキーとなる登場人物です。事前に藤森が、なぜこんな大役を与えてくれたのか西野に問うと、「お前が口軽い男やからピッタリ」と言われたと告白します。

また、長台詞で苦労したものの、ブースにいる西野が満面の笑顔と拍手で鼓舞してくれたことから、“この人の気持ちに応えなければ!”と思ったと振り返りました。

宮根と西野のやりとりが即興漫才に

伊藤が演じたのは、ルビッチの元友だち・アントニオ。じつは西野との仕事を熱望していたと言います。

「10歳の(子役の)とき、西野さんがスタジオでレギュラー番組の収録をされていたんですけど、まだ10歳だったんで『西野だ!』ってしゃべりかけちゃったんですよ。でも、本当に優しくて、会うたびに『お! 子ども!』と話しかけてくださいました。そうやって遊んでくださったこともあったので、何かしらでご一緒させていただきたい思いがありました」

彼女の思い出話に、西野も「むちゃくちゃいいヤツじゃないですか。いまの話、もう1回してもらっていいですか?」と照れ笑いしていました。

一方、影の独裁者・トシアキの声を担当した宮根は、「これだけ世間に嫌われている西野が、これだけ世間に嫌われている宮根にオファーするなんて、“そうとう悪い役なんやろな”って思って臨みました」と言います。しかし、プペルに出てくる登場人物に1人も悪い人間はおらず、それぞれが信念をもって生きていることがわかり、「トシアキにもトシアキの考えがあり、それをどう表現するか悩んだ」と明かしました。

そんな真面目な話をしながら、「『宮根さんがいちばん上手い』って(西野が)言うてくれたんですよ」と宮根が振り返ると、「それは言っていないですね。ムチャクチャゆっくりウソついている」と割って入る西野。確かに声の演技は素晴らしかったとしつつも、「長いことテレビに出られていると、これだけの報道陣を前にしても堂々とウソをつける!」と呆れ顔です。

ここで宮根は止まらず、さらに「愛菜ちゃんに質問してもいいですか? ギャラなんぼやったんですか?」と直球質問。西野が慌てて、「静かにして~。派手なスーツ着てこないで!」「大阪に帰ってください!」と漫才のような掛け合いを見せました。

西野が涙したルビッチの台詞

絵本を描き始めて8年、映画制作期間4年と、長い年月をかけてようやく完成させた本作。西野は、こう振り返ります。

「(ルビッチと)同じ目に遭っていて。自分があれやこれやと挑戦する中で、バッシングが多かったんです。僕へのバッシングはいいんですけど、僕と一緒にやっている友だちまでひどい目に遭っていたので、そこは辛かったですね。そこをひっくり返さないまま人生を終えてしまうと、友だちに辛い思いをさせたままになっちゃうから、そこは原動力になっていました」

夢を語れば笑われる。行動すれば叩かれる。西野は、この現代社会の縮図を物語にしたと語ります。しかし、映画が公開されるタイミングで、新型コロナウイルスが猛威を振るい始めたことで、作品の持つ意味が変わってきたとのこと。

「今年ほど、白旗を上げやすい年はなかったと思うんですね。でも、そういう人にたいして僕は『本当にダメだったのか、最後まであがいたのか?』というのを思っていて。すべての選択肢を試したうえでダメだと言っているのか、試さないままダメだと言っているのかでは大きく意味が違うと思っています」

コロナ禍であっても、今回の映画制作、プロモーションについては、最後まであがいていたという西野。そこで芦田がアフレコで放った台詞に涙したと言います。

そのシーンというのが、えんとつ町の住人がみんな白旗を上げる中、ルビッチが町中の人に叫んだ言葉。

「誰か見たのかよ。誰も見ていないだろ? だったら、まだ分からないじゃないか!」

西野はこの台詞を引用しつつ、最後にこう締めました。

「これは世界中が求めているメッセージだと思っています。この声が、この映画が、1人でも多くの人に届くと嬉しいです」

作品概要

『映画 えんとつ町のプペル』

出典: 西野亮廣/『映画えんとつ町のプペル』製作委員会

製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
アニメーション制作:STUDIO4℃
製作:吉本興業株式会社
配給:東宝=吉本興業
原作:「えんとつ町のプペル」にしのあきひろ著(幻冬舎刊)
12月25日(金)から全国公開

公式サイトはこちらから。


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