マニアックなものまねやアンダーグラウンドな芸に光を当て、多くの人気芸人を生み出してきた『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)。今年もこの特番が12月12日(土)に放送され、吉本新喜劇の岡田直子が見事、優勝しました! 実は“細かすぎて”出場は岡田にとって13年来の悲願。予選オーディションを勝ち抜いて、ついにつかんだ初出場が初優勝というこれ以上ない結果に、岡田がその喜びと舞台裏を語りました。

『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』は、とんねるずのバラエティ番組「みなさんのおかげでした」(フジテレビ系)内のコーナーとして2004年に始まり、番組終了後の2018年からは独立した特番として年1回放送。今年は、その3回目の開催となります。

岡田は新喜劇はもちろん、森田まりこ、服部ひで子とのユニット「爆乳三姉妹」の三女としても活躍中。アニメ好きで声モノマネに定評がある岡田ですが、今回は「ふだん女子力のない女の子から不意に女が出る瞬間」と題したネタで勝負! 勝ち残って登場するたびに爆笑をさらい、予選オーディションを経て全国から集まった約60組の頂点に立ちました。

ラフマガでは、優勝の興奮さめやらぬ岡田に最速でインタビュー。13年前から受け続けてきたというオーディション秘話から本番での裏話、さらには、これからの目標まで、たっぷりと聞きました。

広島時代から受け続けたオーディション

──岡田さんはこれまで13年間、『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』のオーディションを受けては落ちてきたとのことですが……。

そうなんです。私はNSC(吉本総合芸能学院)大阪の出身なんですが、卒業後は広島でコンビを組んで活動していて(ジェンカ=2008年解散)、初めてオーディションを受けたのはそのころでした。当時は相方がネタをぜんぶ書いてくれてたんですけど、ピン芸人になり、その後、吉本新喜劇に入ってからも(2010年入団)、毎年、受けさせていただいてました。

──広島時代からモノマネをやっていたんですか?

いやいや、コンビでやってた時はツッコミだったので、モノマネなんてやったことなかったですし、なんかホントにフワフワした状態で受けてて(笑)。私はアニメとかマンガが好きなオタクで、新喜劇に入ってから、「ネタでやってみたら?」って言われて声モノマネをやるようになったものの、自分の持ちネタとして「モノマネあります!」っていうのはなかったんです。

──声モノマネのレパートリーはどれぐらいあるんですか?

声優さんになりたいと思っていた時期もあるので、いつの間にか“アニメ声”が出せるようになってたというか。たとえば、ちっちゃい女の子の声とかツンデレ女子高生の声、セクシーな女性の声、少年漫画の主人公みたいな声とかいろいろできますよ。ほかに声優の田村ゆかりさんの声モノマネや、『タッチ』の浅倉南ちゃん、『化物語』の戦場ヶ原ひたぎちゃん、『涼宮ハルヒ』シリーズの朝比奈みくるちゃんとか。最近は『鬼滅の刃』の竈門禰豆子(かまどねずこ)を練習中です。

「合格」の連絡に号泣

──今年のオーディションでは、これまでと違う手応えがあったんでしょうか。

実は、去年のオーディションに今回のネタの“プロトタイプ”みたいなものを持っていったんですけど、審査する方がなんかクスクス笑っておられたんですね。会場を出ようとしたら呼び止められて、「これ面白いですね」とも言ってもらえて。結局、1次審査で落ちたものの、「面白い」と言ってもらえたので、今年はそれと同じ感じのネタ2本と、別のネタを何本か持っていったんです。そしたら、審査員の方が覚えててくださったんですよ! しかも、「岡田さんって、むかしから受けてるよね」「広島で受けてなかった?」みたいなことまで言っていただいて、オーディションで初めて会話ができたんです。

で、最後に「また3週間後ぐらいに大阪に来ますんで、さっき言った2本のネタを増やしといてください」と。「3週間後に来る? いや、ウソかもしれん」なんて思いながら、言われるまま10本に増やしました。そしたらホントに3週間後に来られて、増やしたネタを見てもらったら、めちゃくちゃ笑ってくださったヤツもあって。「わー、うれしい」と思って帰ろうとしたら、「もうちょっと気持ち短めに改良してもらって、じゃあまた3週間後に」。そんな感じで毎回、「ウソや」と思いながら(笑)、オーディションが進んでいったんです。マネージャーさんから合格したと連絡があった時は泣きましたね。

優勝決まって急に「緊張」

〈岡田が予選オーディションに合格したのは、落ち続けて「もうムリやろうな」と思っていた矢先のこと。「いまもまだ信じてない、夢やと思ってます(笑)」と言います。

ただ、昨年12月の同番組で、岡田と仲がいい吉本新喜劇の金原早苗が「小泉夫妻」のネタで準優勝。さらに同じ年の『M-1グランプリ』では、すゑひろがりずが決勝進出し、アインシュタイン・稲田直樹も東京で活躍……と同期が次々と結果を出し始めていただけに、「私も一緒に波に乗れたらいいな」と思っていた、とのこと。

そして、コロナ禍による自粛期間中の時間を利用して、少しずつ作り直しながら練り上げたのが、今回の「不意に女が出る瞬間」ネタでした〉

──実際に立ってみた本番の舞台は、どうでしたか?

自分では「夢や」「ウソや」と思ってるんで、まったく緊張しませんでした(笑)。とにかく現実味がなくて、遠足に来たみたいな感じ。だから、自分でもビックリするぐらい(セリフを)噛まなかったんです。1回目、おかわり、ファイナリスト、トップ3と合計4ネタ披露したんですけど、ネタを終えて楽屋に戻るたびに、一緒に出場していた新喜劇のみんなが「次もあるで」って言うんですよ。自分では3番目のネタがいちばん好きやったので、ファイナリストに選ばれた時は、それをやれるのがすごくうれしかった。合格してから本番までの間、すぐネガティブになってしまう私をずっと支えてくれた、(「爆乳三姉妹」の)服部ひで子ちゃんと森田まりこちゃんのことを思い浮かべながら頑張りました。

とはいえ、「さすがにこの先はないやろう」と思ってたら、またみんなが「用意しとけ」って。楽屋でモニターを見ていた人によると、石橋(貴明)さんたちがリストを見ながら相談している時、いの一番に私の名前が出たんですって。それを聞いて、「有名人の口から“岡田直子”って言葉が出るなんて!」と思ってました(笑)。

結局、トップ3にも呼んでいただいたんですけど、てっきり“おかわり”枠やと思ってたら、スタッフさんが「優勝です」「おめでとうございます」って。そこでちょっとウルウルしちゃいました(笑)。ネタを終えて奈落に落ちた時も(出場者はものまね披露後に足元の床が開いて舞台の奈落に落下する)、スタッフさんが集まってめっちゃ拍手してくださって、また泣きました。

「誰かわかる?」祝福の電話の主は…

──楽屋に戻った後、いろんな人から声をかけられたのでは?

博多華丸さん、次長課長の河本(準一)さん、椿鬼奴さん、エハラマサヒロさんとかが「おめでとう」「面白かったよ」って言ってくださって、また感激。皆さんが「新喜劇からこんなにたくさん(のメンバーが)出ててすごいね」って、新喜劇を褒めてくださったのが何よりうれしくて、生きててよかったと思いました!

楽屋にいた新喜劇メンバーも、みんな「おめでとう!」って言ってくれて。私、松浦(真也)兄さんがすごく好きなんですけど、その松浦兄さんが「よくやった!」って褒めてくださったんですよ。あと、金原が「岡ちゃんが優勝してくれたのが、いちばんうれしい」と言ってくれたのもうれしかった。思い出して、また泣きそうです(笑)。まりこちゃんには終わってからLINEしたんですけど、松浦兄さんがフライングで知らせてて……私から言いたかったのに!(笑)。ひで子ちゃんもLINEで報告したら、すぐに電話をくれました。

石橋さん、バナナマンさん、ゲスト審査員の吉岡里帆さんや中川大志さんとは、ソーシャルディスタンスを保たないといけないこともあって、お話する機会はなかったんです。でも、スタジオから出ていかれる時にご挨拶はできました。バナナマンさんが私を見つけて、「あー! 岡田直子!」「おめでとうございます」って拍手してくださったのが、めちゃくちゃうれしかったですね。

──大阪に戻ってからの芸人仲間の反応は?

本番が終わった後、ホテルの部屋に帰ったら、知らない番号から電話がかかってきたんです。怖いけど、万が一、お仕事の連絡やったら……と思って出たら、「誰かわかる? すち(すっちー)です」って。たまたまマネージャーさんと打合せをしていて聞いたそうで、座長の中で唯一、連絡先を知らなかったすちさんからの電話には驚きと同時に一気に緊張しました。

大阪に帰ってきてからは、酒井藍ちゃんがわざわざお祝いのテレビ電話をかけてきてくれて。川畑(泰史)兄さんは「飛躍の年にしてください。あと1カ月しかないけどな」ってLINEをくださいました(笑)。

もっともっと新喜劇の舞台に立ちたい!

〈念願の予選オーディション合格から、本選であれよあれよと勝ち残り、そのまま初優勝。大阪のオーディションを取りまとめる放送作家の尻谷よしひろ氏は、今回の優勝の要因として2点を挙げます。まずは「ギャップ」。
「岡田さんの『不意に女が出る~』ネタは、着眼点が良かったのではないでしょうか。新喜劇でも“出オチ要員”と自負されているインパクトあるルックスから、アニメ声優さながらの可愛らしい萌え声を発することの裏切りで、強い印象を与えました」

そして、もう1つは「安定した芝居」。
「この点は新喜劇の全員に言えることですが、岡田さんは、ネタ披露を何度してももっとも笑いの多いタイミングや所作が再現できる芝居の安定さを持ち合わせていたことが、勝因ではないかと考えられます」

今回の優勝でひとつ、大きな夢を叶えた岡田。今後の展望についても聞きました〉

──岡田さんの次なる目標はありますか?

私は新喜劇が好きで芸人を始めたので、もっともっと新喜劇の舞台に立ちたいですね。なんばグランド花月をはじめ、1年365日、劇場に出られたら最高です。憧れのMr.オクレ師匠のように、新喜劇のマスコットキャラみたいな存在として、ずっと出続けられたらいいなと思います。

あと、声のお仕事もめっちゃやりたい! いま新喜劇の特番でロケ部分のナレーションをやらせてもらったりしてるんですが、チャンスがあれば声優さん、吹き替えのお仕事にも挑戦できたらいいな。私、声だけはいいと思ってますので!

──最後にラフマガ読者にメッセージをお願いします。

森田まりこちゃんとか金原とか、先に(『細かすぎて……』に)出てくれた人たちが道を作ってくれたので、今回、私はそこを歩いていってドアを開けただけ。ホントに新喜劇のおかげで優勝できたと思ってますので、よかったら劇場に新喜劇を見に来てください。テレビでも観てください。録画してマネしてください。よろしくお願いします!

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