毎年恒例のCOWCOW(多田健二、善し)単独ライブが、今年も開催。『COWCOW 27th LIVE 〜今年はやりたいネタをゆるくやるだけのライブ〜』と銘打たれた公演は今後、11月に静岡・沼津と東京、12月に大阪で開かれます。新型コロナウイルスの影響もあって、ツアー規模は縮小したものの、その分、2人がやりたいネタが凝縮されたライブに。今回は、そんな単独ライブの全容を探るべく、COWCOWの2人に話を聞きました。

新ネタをいきなりぶつける

――ライフワークにもなっていた単独ライブが、今年は開催すらも危ぶまれました。いざ実施できると聞いたときは、ホッとした気持ちだったのではないでしょうか?

多田 ものすごく粘らせてもらいました。どうしてもやりたかったですし、そのために1年費やしてきたので、“なし”という選択はなかったですね。(例年は開催している)広島、福岡、宮古(岩手県)とか、遠くの公演は断念したんですけど、名古屋(10月24日に開催)、沼津、東京、大阪とやらせてもらえるんでホッとしました。ありがたいですね。

善し 9月ごろにようやく「(単独ライブが)できるかな?」という感じやったんで、近々で日程を組んでいた宮古(岩手県)、広島、福岡は時期的に折り合いがつかず、開催が難しかったですね……。ただ、いつもどおり単独ライブができるというのは嬉しかったです。

――全国ツアーだと、公演をこなすたびにだんだんネタが固まっていく楽しさもあると思います。今回は公演が少ない分、それが難しい部分もあるのではないでしょうか?

多田 そうですね。最初の名古屋と沼津は、いきなり新ネタをぶつけるライブになるので、値段もお安めになっています。タイトルも詳しく言うと違うんですよ(タイトル名に「ゆるい編」が加えられている)。

――ある意味、“お得”ですね。

多田 ゆるい編はネタ数が多くて、そこからどんどん絞っていくつもりなので、お得といえばお得ですね。お客さんの中には「あのネタ観られるのかな?」と、想像して来られる方がいらっしゃるかもしれませんが、僕らのいまやりたい新ネタをやるという意味で、タイトルを『~今年はやりたいネタをゆるくやるだけのライブ~』にしたので、そのあたりはご了承ください(笑)。

ライブ開催を信じてネタ作りの日々…

――今年はコロナの自粛期間もあってネタ作りは困難だったのでは?

多田 僕らは正月休み明けからネタを作っていくんですけど、最初は、いつも行く喫茶店で作っていたんです。それが、3月に入ってから打ち合わせができなくなって……。お互いに家で台本を修正したり、ネタ出しもしたりして、自粛明けからようやく集まれるようになった感じですね。「年末にライブができるように!」と信じて作っていました。

――その時点でライブ開催はまだ不透明。気持ちが折れることはなかったんですか?

多田 自粛中なんで時間もありますし、考えるしかないんですよね。ライブでやるネタ以外にも、お互い動画を作るなどの動きはしていましたから、いまできることをやる形ですね。

善し 気持ちが折れたら、ライブできないですからね(笑)。(緊急事態宣言解除後に再開した劇場では)普通の寄席もアクリル板を挟んでネタをしていましたし、どういう形でライブができるか想像できなかったんですよ。「これは下手したら、交わるコントができないぞ」ということで、それに向けたネタ作りの時期もあったので、ソーシャルディスタンスでもできる内容のネタがあるかもしれないですね(笑)。

――12月25日に開かれる最終公演の大阪・なんばグランド花月(NGK)では、オンライン生配信も行われます。単独ライブを生で全国に届けるのは、意気込みも違うものですか?

多田 福岡、広島、宮古は今年できていないので、行こうと思ってくれていた人に観ていただけたらな、と思いますね。

善し 配信って、いまでこそ普通になりましたけど、(緊急事態宣言前の劇場で)無観客配信が始まったときは怖かったんですよ。お客さんがいない“不自然さ”があって、それを繰り返していると「なにをしてもスベることないやん」って無観客に慣れる体に一度なり(笑)、しばらくして、お客さんが少しずつ入るようになって、逆にお客さんに緊張する時期になり(笑)、いまやっともとに戻りつつありますので、配信自体に違和感はないです。お客さんの前でやるほうが怖いなと思っています。

自粛期間に「あたりまえ体操」が各国語に翻訳!

――ステイホームの期間は、単独ライブのネタ作り以外にどんなことをしていたんですか?

多田 相方から「『あたりまえ体操』のコロナバージョンを作らないか?」と言われたので、お互い家で歌詞を作りました。「あたりまえ体操」の歌と音源を作ってくれている音楽作家の樋口太陽にも協力してもらって、相方がイラストを描いて……。自宅にいながら動画が完成しました。

――公式YouTubeチャンネルで話題になりましたよね。

多田 (スーパーの)「サミットストア」さんでも流してもらうようになったんですけど、1日中その歌が流れているので、お店に行ったときはちょっと照れました(笑)。あと、僕らインドネシアで活動していた時期もあるんですけど、あたりまえ体操を翻訳してくれたインドネシア在住の日本人歌手・加藤(ひろあき)さんに、改めてインドネシア語バージョンに訳してもらいました。そのほかにも、英語、韓国語バージョンなども作らせてもらいました。

――すごい!

多田 ほかにもあって、僕が漫才中にやる「かえれ~!」っていうお決まりフレーズがあるんですけど、Twitterで不要不急の外出をする人へ「かえれ~!」っていう動画を上げたら、いままでにないリツイート数、いいね数、再生回数になりまして、「なんやこれ!」と。よかったなと思っていたら、相方から連絡がありまして、「かえれ~!」の歌を作ることになりました。

僕たちが歌詞を作って、相方と親交のあるDragon AshのKjさんに作曲していただいて、『Go home !』という曲ができました。YouTubeやTwitterにも上げたところ、これもリツイートやいいねが1週間たっても止まらず、いま考えると夢のような時間でした。僕ら、“自粛期間”得意やなって思いましたね(笑)。

TikTokを始めたのはなぜ?

――おふたりはSNSを積極的に活用している印象があります。特にTikTokは2年前にスタートしていますが、当時、ほかの芸人さんはほとんど手をつけていなかったのでは?

多田 そうですね。2年前が僕らちょうど結成25周年で、25個のいろんな企画をやるなかで、相方が「TikTokをやろう」ということで始めたんですけど、確かにやっている芸人は少なかったです。当時、相方に言われたときも、「なるほど、TikTokなぁ~」くらいの感じやったんですけどね。

――いまや芸人界のTikTokをけん引する位置にいますよね。

多田 そうですね~(笑)。

――むかしからやっていたリズム感のある漫才ネタも流用できそうですし。

多田 そうなんですけど、そのまま載せるのはTikTokファンが許さないというか、元ネタを使いつつも、いかにしてTikTok用に落とし込むかが大事なんです。

――なるほど。

善し ただ、(お笑いの)「1分ネタ」ブームもありましたし、(TikTokに投稿できる)15秒に合わせるのはそこまで難しくはなかったですね。

クリスマスにCOWCOWからのプレゼント!

――TikTokに挑戦したことで、新たなファンも増えたのでは?

多田 そうですね。ただ、最初1個上げた時に伸びなくて、「やっぱり難しいな~」と思ったんですけど、偶然、ほのぴぴちゃん(萩田帆風)っていう「女子高生ミスコン2017-2018」準グランプリの子と仕事をすることがあって、DM(ダイレクトメッセージ)で「ごめんやけど、俺らのTikTokマネしてくれない?」ってお願いしたのが、皆さんに知ってもらうきっかけになりました。それからは、相方がパソコンとかマイクを購入して音源も作るようになって、楽しくやらせてもらっています。

――漫才、コント、音ネタのほかにも“新たな道ができた”ということですね。

善し YouTubeもInstagramも難しいものじゃないですか。向き・不向きもあると思うんですけど、(自分たちは)むちゃくちゃ向いていたっていう(笑)。本人たちも想像していなかったですね。

――最後に単独ライブの見どころを教えてください。

多田 1時間半とか2時間あるライブって観ている側も疲れるんですよね。僕らはそれが分かっているので、疲れないように、漫才、コント、音ネタ、映像を駆使して構成しています(笑)。いろんなジャンルのネタが楽しめると思うので、ぜひ観にきていただきたいですね。

善し 全体的にみると、例年とは違った雰囲気になっていると思います。配信のあるNGKはクリスマスにやるんですけど(笑)、今年は家で過ごす方も多いと思うので、ぜひ楽しんでほしいです。生ライブを配信するのは僕らも初めてですし、どうだったのか(ネットなどで)意見も聞きたいですね。

多田 おカネ払って、僕らのクリスマスプレゼントを受け取ってほしいです(笑)。

公演概要

『COWCOW LIVE 2020 ゆるい編 in NUMAZU~やりたいネタをゆるくやるだけのライブ~』
日時:11月14日(土)開場19:15 開演19:30
料金:前売¥1,800 当日¥2,000

『COWCOW 27th LIVE 〜今年はやりたいネタをゆるくやるだけのライブ〜』

【ルミネtheよしもと公演】
日時:11月27日(金) 開場19:00 開演19:30
料金:前売¥3,000 当日¥3,500

【なんばグランド花月公演】
日時:12月25日(金) 開場18:15/開演 19:00
料金:前売¥3,000 当日¥3,500 配信¥2,000
チケットよしもとはこちらから。


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