インパルス・板倉俊之が419日(金)、那覇市の沖縄ラフ&ピース専門学校で開催された株式会社コルク代表取締役会長・佐渡島庸平氏とのトークショー『次のヒットを生み出す、作品のつくり方』に登場しました。

佐渡島氏は漫画編集者として『バガボンド』『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』を担当するなど、数々の人気タイトルを手がけてきた人物。一方板倉は、芸人という傍ら『トリガー』『蟻地獄』といった小説を発表するなど、作家としても活動しています。

今回のトークショーでは、編集者と作家の両方の視点から、作品との向き合い方、ヒットする作品づくりへのアプローチなどをディスカッションしました。

敏腕編集者・佐渡島が語る「宇宙兄弟」の裏話

「売り方を知らなくて、埋もれている優れた作品がいくつあるんだ」と話し始めた板倉に共感する佐渡島氏。漫画家と打合せをする際は、読み手をどういう感情にさせるのかを決めると話します。

『宇宙兄弟』の小山宙哉先生とは、1話ごとがインパクトのある短編で、かつ数話まとめて単行本にしても大きな感動を与えるような二重構成の物語を、“売れても”続けようと約束したエピソードを明かします。

また板倉の小説は、ストーリー展開を意識して構造的に作られていると分析。板倉の作品がもつ構造美に加えて、コントづくりにも共通する“感情を与える装置”を足すとさらに売れるとアドバイスしました。

広い視点での作品づくりを…

質疑応答では、生徒からキャラクターの魅力を引き出す方法を問われた2人。

佐渡島氏は「1話目でキャラクターの魅力を打ち出すことが重要」と言い、『宇宙兄弟』では1話目の完成までに1年かかったという裏話を明かすと、板倉も思わず声を出して驚愕します。売れる作品は、1話目をつくるのに少なくとも半年から10カ月も作家と打ち合わせて作り込むと語りました。

最後に板倉は、お笑い界には松本人志、漫画界には手塚治虫など、既存のコンテンツには数多くのトップがいて、ジャンルも出し尽くされていると話します。続けて「新しいジャンル“ごと”生み出せたら、人は大成すると思う」と語りかけました。

佐渡島氏も「手塚治虫のときに貸本から連載漫画に変わって、今はスマホのコンテンツとして新しいジャンルを生み出すタイミング。それに挑戦している漫画家がいるのか?」と投げかけます。

板倉も「紙で読む前提で作って、スマホでも見られるのが今の作り方だけど、“スマホで見られる前提”で作り始めると強いだろうね」と続け、時代にあったジャンルを生み出す必要性を説いていました。

島ぜんぶでおーきな祭 -第11回沖縄国際映画祭-

公式HP:https://oimf.jp/