“真のコント日本一”を決める『キングオブコント2020』(TBS系)は、激戦の中、ジャルジャル(後藤淳平、福徳秀介)が優勝を勝ち取って幕を閉じました。

大会が明けた9月27日(日)。記者会見はもちろん、深夜の『キングオブコント大反省会』(Paravi)、『サンデー・ジャポン』(TBS系)出演など、多忙を極める彼らにラフマガがインタビューを実施。『キングオブコント』のことはもちろん、家族のことや今後のことなど、詳しく聞きました。

一夜明けてジャルジャルは何を思う?

――インタビュー時点で『キングオブコント2020』からまだ十数時間しか経っていませんが、大会を振り返ってみていかがでしたか?

福徳 「ホッと一安心です。優勝したらさすがに(大会は)出ないので、賞レース自体が僕らにとっても最後になり、ちょっと寂しい思いはありますけども、“若手芸人からついに中堅芸人になったな”っていう感覚があります」

後藤 「思い返してみると、“めちゃめちゃ緊張したな”と。決勝に何度か出させてもらっている中でも、トップレベルに緊張しましたね」

――それは“ここで獲らなければ”という想いが強かったからですか?

後藤 「優勝したからそう思うのかどうかは分からないですけど、今回は優勝できそうな雰囲気というか予感があったので、それを感じて緊張していたのかもしれないです」

――今回で13回目の挑戦ということもあり、肩の荷が下りたということもあるのでしょうか?

福徳 「それはありますね。ようやくチャンピオンの称号を手に入れて、胸を張って“コント師”と言える気持ちがあります」

後藤 「賞レースともなると、誰かとの戦いにもなるので、そこから卒業できたのは嬉しいです」

――ファイナリストに取材させていただくと、キングオブコント王者になることで「“コント師だ”と胸を張って言える」とおっしゃる方は多いです。やはり称号は大きいものですか?

福徳 「コント師のプライドがめちゃめちゃあるわけではないんですけど、『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で2位とか3位になったときに、“漫才師”というイメージを持たれる時期がありまして、どこかで“コントやのにな”と思いながら……。でもようやく王者になれたので、れっきとしたコント師になれたなと」

――ファイナルステージは、ニューヨークさん、空気階段さんとの三つ巴になりました。まったくタイプの異なる2組ですが、怖さみたいなものはありましたか?

福徳 「個人的には好きな後輩2組なので、“好き系”と戦えてうれしかったです」

後藤 「ほんまに面白い2組と戦えてよかったです。でも、あんまり周りを意識することなく、2本目きっちりやることを意識していました」

――そんな激戦を勝ち抜いて優勝。勝因はどんなところにあると思いますか?

後藤 「いろんな賞レースに出させてもらい何回か決勝に行かせてもらっている中で、いろんなパターンを経験していたっていうのはデカいかなって思います。1位でファーストラウンドを抜けたのは『M-1』でも経験がありますので、そこで変に舞い上がることもなく、“このパターンね”っていう。そこは落ち着いてできたと思います」

福徳 「ネタのアドバイスをNSC(吉本の養成所)講師の本多(正識)先生と先輩のあべこうじさんにしていただきました。アドバイスが具体的で『こういうのどうや?』っていうのをまんまいただきまして、人の意見をしっかり取りいれたのが良かったのかなって思います」

恩師と先輩芸人のアドバイスでネタを完成

――アドバイスを受けたのは2本目の『空き巣』ネタだそうですが、具体的にどのような言葉をもらったのですか?

福徳 「(コント中)タンバリンがシャンシャン鳴って、後藤が『猫がおるんか?』、僕が『猫おったらカワイイですね』っていうセリフをあべさんからいただきました。『一気にアホらしさが出るからいいんじゃない?』って。まんまそれをやったら、客ウケの感じがガラッと変わりました」

――まさにあべさんのハッピーなネタの雰囲気が踏襲されたやりとりですね。

福徳 「そうですね(笑)。まさに“あべ節やな”って感じはしました。本多先生は、最初の後藤のセリフですね」

後藤 「NGK(なんばグランド花月)の楽屋で雑談の流れから“観てもらえますか?”っていう話になりまして。YouTubeに上げているシンプルなやつだったんですけど、それを観ただけで、本多先生から指摘があふれ出て『これどこなん?』、『これ何時なん?』、『この2人はなんでコンビ組んでんの?』って、すごい質問をされました。『背景とかバックグラウンドとかをもっと具体的にしておかないと、コントに説得力が出ないよ』とアドバイスをいただきました」

――観ている人にもひっかかりが出ないようにというか。

後藤 「そうです。動きにも説得力が出るしっていう」

――福徳さんは、昨日の記者会見で、1本目のネタ『野次ワクチン』は、昨年末の単独ライブで披露した際「大衆性というか、マニアックすぎずいいウケ具合だった」とおっしゃっていました。“大衆性”はジャルジャルさんにとってキーポイントだったのでしょうか?

福徳 「『独特』とか『シュール』って言われてきたんですけど、僕ら的にはベタでど真ん中をやっている気持ちで17年やってきたので、ある意味その集大成やったんかなとは思います」

後藤 「1本目のコントに関しては、ちゃんとツッコミがあるということで、“笑いやすいんかな”って感じですね」

――『野次ワクチン』に関しては、審査員のダウンタウン・松本人志さんが「ジャルジャルは獲りにきていますね。マニアックすぎるネタをちょっと落としてきていて、今回分かりやすくてちゃんと面白い」とおっしゃっていました。まさに、2人の考えと合致するコメントだと思います。

福徳 「(審査員は)すごい方々なんで、“当然読まれているな”っていう感覚はありましたね」

後藤 「そうですね。コメントの切れ味が全然違いますよね」

若手時代から切磋琢磨…同期の絆

――13回目の悲願だったわけですが、今だから言える苦しかった時期を教えていただけますか?

福徳 「8年間連続で決勝に行けなかったのは、キツかったですね。圧倒的に準決勝でウケていなかったので、仕方がないんですけど……。“準決勝で笑いをとりたい”って気持ちでずっと挑んでいました」

後藤 「(会場が赤坂BLITZにあるため)、赤坂という街ごと嫌いになりそうでした。スネずにやって良かったです」

――(笑)。そんな苦難を乗り越えた理由はなんだと思いますか?

福徳 「分からないですけど、もしかしたら芸歴を重ねて、伝わりやすくなるような表現方法ができるようになったんかなって思います」

後藤 「確かに具体的に何かを変えたっていうことがないので、年齢を重ねて技みたいなものが自然と身についたのかもしれないです」

――YouTubeを始められて、皆さんに観ていただく機会が増えたのも大きいですか?

福徳 「意外と大きいですね。1日1本、新作を上げているので『こいつらコントが好きなんやな』『本気でやっとんな』って伝わったなっていう感覚があります」

――同期のプラス・マイナスの岩橋良昌さんがブログで祝福の記事をアップされていました。喜んでいらっしゃるのが伝わる文面でした。

後藤 「いや、内心悔しがっていると思います」

――「悔しさはない」と書いてはいましたが……(笑)。

後藤 「あるから“ない”って書いているんだと思います(笑)」

福徳 「岩橋はそういうヤツなんで(笑)」

――プラス・マイナスさんのほかにも、銀シャリ(鰻和弘、橋本直)さん、アキナ・秋山賢太さん、ヒューマン中村さんなど、大阪NSC25期生の同期が吉本にはいらっしゃいますが、絆は強いものですか?

福徳 「みんなでイベントするっていうことはないんですけど、仲はいいですね。銀シャリも『M-1』獲りましたし、僕らも獲れたんで、ようやく同期でチャンピオンが2組生まれたなって。あとはプラマイが『上方漫才大賞』、中村が『R-1ぐらんぷり』獲れさえすれば完璧やなって」

後藤 「数が少ないほうなので絆は強いと思います。漫才、コント、ピン、大道芸、新喜劇、各分野にちらばっていて、それは面白いですね」

三谷幸喜、ナイナイ矢部、かまいたち山内から祝福のメッセージ

――昨日会見で触れていましたが、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で共演されていたナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)さんから連絡はありましたか? 特に矢部さんは毎年大会後に連絡をくれていたそうですね。

福徳 「矢部さんからいただきました。『おめでとう』『やっとやな』っていう感じで(笑)」

後藤 「僕も矢部さんからいただきました」

――先輩や後輩からも多くの祝福の連絡があったと思います。中でも印象的だったものを教えてください。

福徳 「かまいたちの山内(健司)がLINEをくれたんですけど、ほんまに意味が分からんかったんですよ(笑)。(優勝が決まる前である)21:30頃に『先に言うときます。おめでとうございます』ってきて、優勝してから『危ない勝ち方せんといてください。おめでとうございます』って。“危ない勝ち方ってなんやろ?”っていまいち分からなくて、普通に『ありがとう』って返したら『文句なしチャンピオンです。おめでとうございます』って……。いまだに“危ない勝ち方”って意味分からんなって(笑)」

後藤 「お笑いの先輩じゃないですけど、三谷幸喜さんから連絡をいただきました(後藤は三谷が監督を務めた映画に出演)。別人で、脚本を書いてはる三谷さんっていう方が知り合いでいてるんですけど、前に、その方のメールやと思って、ラフに返したら三谷幸喜さんやったことがあったんで『おめでとうございます。眼鏡をかけている方の三谷です』って連絡をいただきまして(笑)。間違いないように丁寧に返させていただきました」

――後藤さんは、大会前、奥さんが泣いて送り出してくれたと話していましたが、帰宅してみて反応はいかがでしたか?

後藤 「帰ったんが遅すぎてむちゃくちゃ眠たそうでしたね(笑)。ちゃんとお礼は伝えました」

――2011年に結婚されているので、長年支えてくれた奥さんの涙の気持ちも分かるというか。

後藤 「お祭りごとが好きでテンション上がるタイプで、昔の『M-1』観ても泣いたりしているんで、“また泣いてんな”って思いながら(笑)」

――大会後は深夜帰り、早朝出発ということで、お子さんたちは寝られていたそうですが、何かメッセージはありましたか?

後藤 「終わってから動画を送ってもらいました。長男は喜んでくれて、次男は泣いていましたね」

――福徳さんは先日結婚を発表したばかり。優勝後、まだ奥さんにお会いできていないそうですが、メッセージはありましたか?

福徳 「はい。『やりよったな』みたいな感じでした」

――『キングオブコント』挑戦中での入籍だったので、不安な毎日だったと思います。これからようやく新婚生活らしいことができるという感じでしょうか。

福徳 「そうですね。でもいまだに(結婚している)実感がわかないですね」

――奥さんはどんな方なんですか?

福徳 「同い年の会社員の女性です。明るくて、人が寄ってくるタイプの方です」

――“大会頑張れよ!”って気合いがこもった感じではなく、フランクに観てくださっていたんですかね。

福徳 「『やったな! すごいな!』っていうこともなく自然でした」

“おもしろコント”を作りたい欲が燃え上がる!

――福徳さんが執筆された小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(小学館)が11月11日に発売されます。コメントで「すべてをさらけ出した」とおっしゃっていましたが、まさに福徳さんのすべてを込めた作品なのですか?

福徳 「そうですね。言葉やとどうしても照れくさくて言えないこととか伝えたいことも、文字になると、つらつら書けました」

――完成に3年半を費やしたと。

福徳 「自分でもビックリしています(笑)。気持ちを込めて書きました」

――大学生が主人公の小説ですが、今回小説を読もうとしている方に伝えたいことはありますか?

福徳 「高校生とか大学生とか、あんまり学校が楽しめていないという人に読んでほしいです。“いいこともあるんだな”って思ってくれたらうれしいです」

――では、ジャルジャルさんの今後の目標を教えてください。

後藤 「健康で今まで通りネタをやり続けていられたら幸せだなって思います」

福徳 「コント作り続けて、誰よりもコントの数がある芸人になりたいです」

――『キングオブコント』王者の称号を得ても“もっともっと面白いネタを!”という強い気持ちがあるんですね。

福徳 「みなぎるものですね。優勝して余計に“おもしろコント”を作りたくなりました」

(取材・文:浜瀬将樹)

ジャルジャル

公式サイト:https://jarujaru.com/
Twitter:https://twitter.com/jarujaru12th
YouTube:JARUJARU TOWER
     JARUJARU ISLAND

小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』

著者:福徳秀介
発売日:11月11日
定価:本体1500円+税
出版社:小学館
ご予約はこちらから!


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