2019年3月にケッチ!が脱退し、4月からはHIRO-PONひとりでの活動が決まった、世界的パントマイムアーティスト・が~まるちょば。

「サイレントコメディー」と呼ばれるそのパフォーマンスは、言葉や文化の壁を越えて楽しめると国内外で高く評価され、これまでに30を超える国々で200以上の海外公演を実現。現在も世界中からオファーが絶えません。

そして、6月にはソロ公演『MIME CRAZY』を控え、7月からは世界初のライブエンタテインメント『NO BORDER』にMCとして参加が決定!

今回は、そんな多忙な日々を送っているHIRO-PONに、ソロ公演や「NO BORDER」への意気込み、現在の心境について聞きました。

楽しみでもあり、不安でもあるソロ活動

――4月からHIRO-PONさんおひとりで活動されることになりましたが、今の心境をお聞かせください。

が~まるちょばは20年ぐらい前から始めたんですけど、それ以前の5~6年はソロで活動していたので、また初心に返ってやるような感じです。だから結構楽しみでもあり、不安でもあり……、でも充実してます。

もともと僕は“1人でできること”としてパントマイムを始めたこともあって、最初ケッチ!に「2人でやろう」って誘われたときは断ってたんです。それでも熱心に誘ってくれたので「命がけでやるんだったら」と言って始めたんですね。だから2人で始めてからは、ソロのことはほぼ考えないで全身全霊でやっていたことは確かです。

そうは言っても、この20年間で少しソロ公演もやっていたので、心境の変化はそんなにないというか……。そもそも僕は、パントマイムを生業としてからずっと「どうやったら表現できるか」を軸にやってきたので、それが2人だろうが1人だろうが、根本的にはそんなに変わらないというのが本音です。

パントマイムのすごさを表現したい

――6月のソロ公演「MIME CRAZY」は、どんなライブになりそうですか?

内容は今考え中です(笑)。ただ、過去のソロ作品をもう一度観たいと言ってくれる人も結構いるので、そういう作品はやろうと思っています。「MIME CRAZY」というくらいなので、基本はパントマイムをベースに「僕の考えるパントマイムはこういうものですよ」と表現していく舞台になると思います。

あと今までのが~まるちょばは、よくも悪くも子どもに受け入れられてたんですけど、6月の公演はおそらく2時間ぐらいあるんですよ。たぶん子どもは集中力が続かないと思うので、15歳以下は入場不可にさせてもらいました。

――そういう意味のR15指定だったんですね。

今までも子ども向けに作ったことはなかったんですけど、パフォーマンスを観てくださった大人が「子どもにも見せたい」ということで、子どもにも広がったんですよね。それと、今までのが~まるちょばはコメディに特化してやってたんですけど、ソロの場合は結構シリアスなものやサスペンス的要素が入ったものもあるので、子どもにはちょっと不適切な表現もあるかもしれない。そういう意味では、今までのが~まるちょばとはちょっと変わるかもしれませんね。

――『MIME CRAZY』の見どころは?

パントマイムって「そこにないものがあるように見えるもの」という認識や、面白いコメディを連想する人が多いと思うんですけど、実はもっと奥深い表現だというところを見せられるようチャレンジしたいです。「言葉がないのにこんな表現ができるのか、こんなことを感じられるのか、こんなに心が動くのか」という驚きを届けられると思います。

――『MIME CRAZY』への意気込みをお聞かせください。

「今までのが~まるちょばと違う」とか、「今までと違ったものをやろう」とか、そういう意気込みは一切なく、パントマイムというものをHIRO-PONが表現したらこういうものになるんだ、そしてパントマイムはこんなにすごいんだっていうことが表現できるパフォーマーになりたいと思っているので、頑張ります。

「NO BORDER」ではMCを担当!

――7月から始まる「NO BORDER」で、HIRO-PONさんはMCを務められるんですよね。

普通のMCではなくて、全体をまとめるパフォーマーでもあり、お客さんを案内したり盛り上げたりする役割なんです。「NO BORDER」では、会場にある大きな3Dスキャナーでお客さんをスキャンしてアバターを作り、パフォーマンスをするんですが、お客さんをランダムに選んでスキャナーまで連れて行ったり、やり方を教えたりという、通常はスタッフがやるようなことも僕がやるんです。「お客さんが劇場に入った時間すべてをエンタテインメントにするんだ」という気持ちでやらせていただきます。

――企画・演出の土屋敏男さんとはどんなお話をされたんですか?

土屋さんとは長い付き合いなんですけど、僕をちゃんと理解して起用してくれているなって。今回は最先端技術を使った演目なんですが、パントマイムはすごくアナログなものなんですよ。僕はどっちかっていうとアンチデジタル。土屋さんから「本当にアナログだな」って言われたのが印象的だったんですけど、それは僕としてはとっても嬉しい評価です。

デジタルっていろんなことができるけど、アナログでできることが全部デジタルでできるかっていったら、そんなことはありません。 “最先端で面白いエンタテインメント”は、結局人の力だったり観ている人の気持ちだったり、そういったアナログ要素も絶対必要です。土屋さんもそれがわかっていて、僕のことを起用してくれたんだと思います。

世界で通用するような作品になると思う

――「NO BORDER」の見どころを教えてください。

まったく新しいことをやるので、無心になって来てください。前情報はそんなに入れず、ただ楽しみに来てくださったらとてもいい時間が過ごせるはずです。あと作品自体も世界で通用するレベルなので、日本にいながらにして世界中の人たちが楽しめるような時間を過ごせるんじゃないかと思います。実際、海外のお客さんもいらっしゃるだろうし。

――ゆくゆくは海外公演も視野に入れているんでしょうか?

それはまだわかりません。でも僕もこれまでに35カ国ぐらいの海外公演を行なっていて、その経験から言えば海外でも十分受け入れられるものだということは感じています。

――『NO BORDER』への意気込みをお聞かせください。

ソロ公演とは違い僕の表現とは対極にあるデジタルとの融合なので、ものすごく楽しみにしています。デジタルというものを使いながら、アナログである僕がその1時間のなかでどのように生きられるか。なおかつその必然性も僕は垣間見なければいけないし、作り上げなければいけない。

僕のパートは、ある程度自分で演出したりするので、そのアナログとデジタルの融合を僕自身楽しみにしていて、アナログ代表としてデジタルに勝ちたいとも思ってます(笑)。MCとしては、何回来ても楽しめるものにしないといけないという使命があると思っています。

――新生が~まるちょば始動!ということで、最後にラフマガ読者へのメッセージをお願いします。

6月のソロ公演はぜひ観に来てください! 特にパントマイムは、二次元のテレビ画面なんかで見ると、すごくパワーダウンしてしまうエンタテインメントなので、実際にライブ会場に足を運んでもらえたらなと思います。もちろん「NO BORDER」も、ぜひその目で確かめてほしいです。頑張ります!

が~まるちょば公演『MIME CRAZY』

日程:2019年6月7日(金)~9日(日)※全5回公演
会場:テアトルBONBON
作・演出・出演:が~まるちょば
料金:前売・当日共 全席指定5,000円(税込)
問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00~18:00)
※R15指定

『NO BORDER』

日程:2019年7月7日(火)~9月16日(月・祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール
料金:大人5,000円  小人2,000円(未就学児膝上無料)