5月29日(水)から、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、舞台『お家さん』が上演されることが決定し、発表会見に主演である女主人・鈴木よねを演じる竹下景子が出席しました。

また、会見後はラフマガ独占のインタビューにも応じ、会見では話さなかった共演者とのウラ話も語ってくれました。

『お家さん』とは玉岡かおるの小説で、2008年に織田作之助賞大賞を受賞。その後、2014年に兵庫県立ピッコロ劇団により公演され、さらに同年、読売テレビにてテレビドラマ化もされた人気作品です。

物語の舞台は神戸。明治から昭和にかけて、のちの神戸製鉄所、帝人、双日など、現代も残る大企業の元となる貿易商『鈴木商店』の立役者である女主人、「お家さん」こと鈴木よねと、彼女とともに会社の発展に尽力した大番頭・金子直吉の一代記を描きます。

今の時代こそ「お家さん」の一代記を

2014年に兵庫県立ピッコロ劇団による公演でも鈴木よねを演じた竹下。「5年前の舞台で鈴木商店という存在を初めて知りました。かつて、神戸の方なら誰もが知っていたであろう鈴木商店の女主人・およねさんと、なくてはならない大番頭・金子直吉の半生を描いた作品をぜひもう一度ということで、今回、COOL JAPAN PARK OSAKAで再演が叶ったことを嬉しく思います」とうれしそうに語ります。

また、新元号のことにも触れ、「明治、大正、昭和、平成、そして令和となりますが、これもまた日本という国がどういう流れをたどってきたかを伝えていくいいタイミングだと思います。こうした荒波をくぐり抜けて豊かな今の時代を生きているんだということを、“観る”というより“感じて”いただけたら」とアピールしました。

また、竹下演じる鈴木よねの魅力を「一度任せた仕事は全て従業員に任せる懐の深さ。かたや自分はどんなに店が大きくなってもお家の奥で雑巾を縫っているという、慎ましい女性です。本当に鈴木家というお家のお母さんというか、女性ならではの気配りと、温かい目で一緒に働く人たちを見守り育て、最後まで絆を大切にした方だと感じています」と語ります。

「そしてもう一つ、よねさんが大正時代に日本で初めて公立の女子校を作られました。ご自分は表舞台に立たないものの、当時から女性の活躍の場が大切だと、女性の自立をいち早く考えておられた方だと思います」と鈴木よねの功績を紹介しました。

「今の時代こそ、改めてこの物語を」という想いも強い様子。「デジタル化、AIなど機械に頼ることが多い現代ですが、鈴木商店が人と人との絆を大切にし、マンパワーで大きくなり、大きな商店になる様子を皆さんに知っていただきたいです」と感慨深げ。

髙平哲郎演出による映像と音楽も見どころ!

今回は再演ということもあり、「作・演出の髙平哲郎さんによる、ちょっとしたコミカルなシーンもあるので、そういうところも前回にはない味付け、彩りになっていくのではないかと思います。音楽、映像を使った演出も、新鮮な効果が生まれるのではないでしょうか」と期待に胸を膨らませていました。

COOL JAPAN PARK OSAKAという新しい劇場にも期待を寄せていると話し、「クールジャパンを発信する一つの大きな拠点がこの劇場と聞いています。3つの劇場それぞれの箱にあった演目がこれからもきっと目白押しなんだと思いますが、その一つに『お家さん』を入れてもらえたのは身が引き締まる思いです。いろんな可能性を探るという意味で、映像も音楽も多用していますし、舞台という概念からイメージを一新するものを楽しんでいただけるのではないかと思います」とアピールしました。

共演者とのマル秘話も…

続いて、会見後の竹下を直撃! 会見では聞けなかった共演者の話や大阪の楽しみについても答えていただきました。

――ぼんちおさむ、なだぎ武と舞台で初共演となりますが印象は?

「今回のお芝居は神戸が舞台なので、神戸弁の正確さを大切にしているんですが、ぼんちおさむさんやなだぎ武さんのほか、関西弁がネイティブの方が多いので、最初の本読みの時点では初めてと思えないようなリアルなセリフぶりでした。

でも髙平さんは『これは大阪弁ではなく神戸弁ですからね』って念押しをしていたのがおもしろかったですね(笑)。大阪と神戸の言葉のニュアンスは微妙に違うようですが、使い慣れた言葉がつい出ちゃうから、逆に難しいかもしれませんね。だから舞台でも、いつもとは少し違うおさむさんが見られるのではないでしょうか」

――COOL JAPAN PARK OSAKAの印象を教えてください。

「大阪も、私の故郷である名古屋もそうなんですが、劇場数が減っていて、そんな中で『新しい劇場ができたんだ!』と嬉しくなりました。伝統芸能も観られるそうですね。私、文楽が大好きなんです。東京ではかしこまって観る方が多いんですが、大阪では文楽を観に来られる方がまるで生活の延長のような、自分の家で観るような雰囲気で楽しんでいて、『この場所で生まれた私たちの芸能』と、とても親しみ深いんだろうなと感じました。

そうした大阪発祥の芸能が観られる場所がもっと身近に増えていけばいいなと思いますね。そうした中で『お家さん』ができるというのは本当に光栄なことです。みなさんの心に残る公演にしなくては、と思っています」

――公演中は大阪に滞在されますが、行ってみたい場所はありますか?

「私は大阪は全く詳しくないんですが、時間があればお好み焼きの『おかる』でお好み焼きを食べたいですね。そして、なんばグランド花月の通常公演を観てみたいです。なんばグランド花月には足を運んだことがあるんですが、観たのは髙平哲郎さんのショーだったので芸人さんは出演されていなかったんです。ぜひ漫才を見て、吉本新喜劇が観たいですね。

以前、テレビ番組で辻本茂雄さんにインタビューをしたことがあって、そのときに辻本さんが茂造さんの格好をしていて、それが強烈だったんです(笑)。お話を聞けば聞くほど、どれほど関西の方に愛されているのかというのがすごく伝わりました。まだ生の舞台でその様子を観られていないのがすごく悔しい! 『お家さん』公演前後にぜひ観に行きたいです」

かつて日本経済を牽引した伝説の巨大商社「鈴木商店」を支えた鈴木よねとその仲間たちの一代記。今の時代だからこそ再確認したい人との絆と壮大なストーリーをぜひお楽しみください!

『お家さん』

【日時】
・2019年5月29日(水)19時開演
・2019年5月30日(木)12時開演
・2019年5月31日(金)14時開演
・2019年6月1日(土)12時開演
・2019年6月2日(日)13時開演

【場所】
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪市中央区大阪城3-6)

【出演】
竹下景子、坂本あきら、ぼんちおさむ、松田洋治、なだぎ武、岡田力/
北村岳子、池谷京子、渡辺信子、三宅祐輔、志貫徹/
宮崎恵治、島田真吾、森下じんせい、安川集治、金宮良枝、葵、諏訪ひろ代
川﨑珠莉、奈良岡にこ/久野綾希子

【チケット】
前売券7,000円/当日券7,500円

【ウェブサイト】

http://oiesan.yoshimoto.co.jp