ケータイよしもとで連載していた人気コラム、『ゆにばーす川瀬名人の認定戯言』がラフマガで復活しました。
川瀬名人の「戯言」にお付き合いください。

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ゆにばーす川瀬が明かす「なぜ芸人にばかり面白いことが起きるのか」【ゆにばーす川瀬名人の認定戯言#6】

タイトル『【にん】のまとめ2020〜HUNTER×HUNTERの念に掛け合わせて解説〜』

本日はM-1真っ最中ということで
勝ち抜くために必ず必要である【にん】というお笑い芸人固有の能力をご紹介したい。

この記事は個人的にnoteで一部有料で公開していたがあまりに好評だったのと養成所でも教えてる作家さんがしきりにリツイートしてくれたので今回編集し直してこちらで公開させてもらうことになった。
よければNSCの生徒さんの資料としても是非使っていただければと思う。

では改めて【にん】とは。

お笑いの記事やインタビューなんかを見ていると最近割と解説もなく使われている単語がある。

【にん】である。

皆さん聞いたことはあるだろか?

師匠から川瀬まで、この言葉は多用するので、にん、と打つと自動変換で【にん】になるように辞書登録している位である。

川瀬がこの存在に気づいたのは2013年、認定漫才師になった時。

しかしながら飽くまでもこの時は気付いたのみ。

THE MANZAI準決勝において惨敗した時、ジャンプで現在連載休止中のHUNTER×HUNTERにおいて天空闘技場でヒソカに念で追い返されたゴンとキルアの感覚を確実に共有して、【にん】の必要性を元東京NSC6期生ロシアンモンキーとNSC11期生タモンズ・大波に弄られ倒すことによって目覚めた。

その当時のにんのまとめについて興味がある人はケータイよしもとのコラムを確認してほしい。

この【にん】に関して解釈が多少分かれるところはあるが基本的なところは皆同じ解釈なので、その部分を川瀬的に端的に説明していこう。

ただし、かなり難しい内容なのでどう伝えようかと四苦八苦していたが、HUNTER×HUNTERの【念】に置き換えると極めて説明が簡単であると気づき、今回はHUNTER×HUNTERに則して説明していきたい。

HUNTER×HUNTERを知らない人は絶望して戻るをクリックしてほしい。

〜【にん】の概要〜
「その人の持つ人間性の中で笑いに繋がる形で発露する元になるもの」である。

さらに細かく説明すると

体から溢れ出す人間としての己の業「人間性」を自在に使いこなす力のこと。

あらゆる芸人が人間性を持っているが、それを使いこなせる【にん】能力者はごくわずかに限られる。

常識では考えられないお笑い力を発揮できるため、【にん】能力者は一般人からは天才や天然として特別視されている。また、あるバラエティで突出した笑いをとる人物が、本人も自覚しないまま【にん】能力を使っているケースは多い。

修行次第では誰にでも習得が可能というわけではなく、全てをお笑いに変える覚悟がいるため一般人の習得はかなり困難。しかし悪用されイジメやラベリング理論による様々なハラスメントに繋がるため、【にん】の存在は一般人には秘匿になっている。

ただし、プロのお笑い芸人には相応の強さが求められるため、【にん】の習得は「賞レースやメディアで結果を出す」ための課題となっている。

〜【にん】の覚醒〜
【にん】が溢れ出す「本音、本当に思ってること」を発言したり行動することで、【にん】能力に覚醒する。自身が【にん】を意識するようになるため、人のネタや発言に【にん】が見えるようになる。

通常、若手芸人の本音は舞台がデカくなればなるほど萎縮しており、自分達のファンしかいないライブ、基本の笑いしかやらない営業、仲良い芸人同士の地獄みたいなノリ、の時しか出ないので、【にん】が垂れ流しになっている。当然そんな若手には【にん】は見えず、【にん】能力者の放つボケや立ち振る舞いも「ウケてるなー」や「知名度あるからやろ」程度にしか意識できない。

【にん】を開くには、自己分析や平場で自身が無意識にやってウケた感覚を体感しながら「ゆっくり開く」場合と、先輩からメッタくそにイジられて「無理やり開く」場合の二つの方法がある。某深夜バラエティ番組などは暴力的に無理やり起こすことで、テレビスターの素質のない若手を間引き、テレビスターとしての素質がある者を残す「選別」を行っていた。

通常、「無理やり開く」場合は上記のように非【にん】能力者に【にん】能力による強烈なイジりか、M-1準々決勝以上でボコボコのギタギタにされるの二つがある。この方法は【にん】を持たない者に強烈な挫折をぶつけるわけなので非常に危険であり、場合によっては自分のやりたいお笑いとの相克に苦しみ引退もありえる。川瀬曰く「外道と呼ばれる方法」。

〜基本能力〜
【にん】と一口に言っても様々な形がある。
その内の【にん】の四大行(よんだいぎょう)と呼ばれる四つの要素を説明する。

■纒(てん)
芸人のもつ人間性は一つではないので、その様々な人間性が散らからないように一つの人間性を強く意識して日常生活を送ること。

■練(れん)
その場の空気に関係なく人間性を全開にすること。

■絶(ぜつ)
人間性をあえて消したお笑いをやること。

■発(はつ)
人間性を自在に操ること。世間がその芸人の【にん】、つまり特徴を簡易な言葉で言語化することができる為(○○漫才、○○芸人など)これが完成した時、売れる可能性が高い。
(例.ガヤ芸人、ぼやき漫才、ネガティブ漫才、ズレ漫才など)

※ 【にん】の説明をデビュー間もない芸人にするのは危険なため説明を求められた際に避けるための方便として「忍」の四大行が存在する。これは人間性を強くする過程として説明され、「点」でお笑い芸人としての具体的目標を定め、「舌」で目標をツイートし、「錬」でその意志を高め、「発」で実際の行動に移すというもので、錬(意志)で勝れば実行に移さずとも先輩を賞レースで圧倒できると説明されている。ただし、これは【にん】を使用するために必要な心構えも表しており、【にん】の修行を禁止された川瀬は「忍の修行」として自己を見つめ直すことで、本当に自分がお笑い芸人としてやりたいこと、そして自身の人間性を理解し【にん】の精度を格段に上昇させた。

※ 芸人同士のスラングで「【にん】出てんなぁ」ということを「Twitterで変なこと言い出した」と呼ぶ。その場合、見せる能力に「発」も含まれる。

〜応用技〜
四大業の上位技、または複数の基本能力を組み合わせた複合技である。
応用技は四大業と比べその芸人の持つ人間性の認知度が必要なため、使いこなすには相応のライブやメディアでの出演回数が求められる。

■周(しゅう)
ネタに人間性を纏わせること。ネタの見やすさが格段に上がりボケの一貫性がつきツッコミの切れ味が増す。川瀬が主に言及する【にん】はほぼこれのこと。

■隠(いん)
人間性を見えにくくすること。人間性を見えにくくすることにより単純なお笑いの技術の勝負に持っていったり、ライブMCなんかをやる場合、タレントとして情報番組などに出る場合など、自身の人間性が邪魔な時に使う。

■凝(ぎょう)
人間性を局地集中的に使うこと。ゴールデンは使わないが自身のラジオでは使うなど。隠の逆。これと隠を使いこなせるかがタレントになれるのかの鍵。

■堅(けん)
練の状態を維持すること。さんまさんや矢沢の永ちゃんみたいなこと。常にその人間性を発露して魅了し続ける状態で人と相対する。

■円(えん)
人間性の及ぶ範囲を広げること。知名度や認知度を上げるといったことだけではなく、ネタを披露する会場のキャパが広ければ広くなるほど自身の持つ人間性を客席に届けるために使う様々な手法。言動や衣装や所作の大きさ、声の張り方など、吉本以外の他事務所芸人が苦手とする。

■硬(こう)
練で生み出した全人間性を理解の得られやすい形で一つに統合し、それのみで勝負すること。先輩に「仕上がってきたな」「売れる気満々やな」と言われ始めるのはこれ。ただし他の応用技を全て捨てるため、これで結果が出ない場合地獄に迷い込む可能性もあるが、芸人から見ると実に清々しい。

■流(りゅう)
状況に応じて様々に自身の持つ人間性を無理のない範囲で臨機応変に変えること。他の応用技のいいとこ取りのような行為。が結果的に本来の人間性が見えづらくなりただ好感度のみが上がって少し悪いことをしただけで大いに叩かれてしまう可能性を孕む。

※ 「凝」とは通常「隠」を見破る技術でもあり、これに関しては実力ある作家、スーパーお笑いフリークやウルトラテレビウォッチャー達は芸人でないにも関わらず使える。

※ 厳密な「円」とは、人間性を駆使したネタがキャパ100以上、3分以上維持する技術を指す。円は得意不得意の個人差が顕著で、規模が極端に違う。強力な人になるとテレビや動画越しにすら【にん】が伝わる。

※「硬」による人間性の集中は、自分のネタだけでなく自身のYouTubeやグッズプロデュースなどにも応用される。

〜個別能力〜
系統
【にん】には6つの属性があり、誰もが生まれついて、そのどれかに属している。
生まれ持つ系統が最も習得が早く、力が発揮できる。逆に相性の悪い系統ほど、扱いにくく覚えにくい。

各系統は円を描くようにして並んでおり、隣り合うものほど相性がいい。系統の並ぶ順番は以下のとおりである。 なお、無限大周りの芸人である程度分類してみた。

■強化系
自身の持つ人間性を単純に強めるのを得意とする系統。この強化が過剰になりすぎるとキャラ漫才になり嘘くさくなる可能性があるが上手く昇華できた場合、M-1の後にネタ以外の立ち回りも楽になる。若手芸人おいてこれを会得できるのはかなり理想。
→ブラックマヨネーズさんなど(若手ではそういないため)

■放出系
人間性をとにかく飛ばし広めるのを得意とする系統。人間性の内容より、その人間性を如何にして広めるかということを考える。SNSを駆使して毎日動画などを投稿、テレビや賞レースを経由せず売れることを可能とする。が、これが行きすぎるとフォロワー数ばかりが気になり最早芸人かインフルエンサーかわからなくなってしまうリスクもある。特に最近確認された【にん】能力である。
→しゅんしゅんクリニックP、おばたのお兄さんなど

■操作系
人の人間性を見出し操ることを特化させた系統。MCや裏回し、他人の【にん】の発掘などを得意とする。ツッコミでネタを書く芸人や腕利き放送作家などがこのタイプであり、自身の【にん】を疎かにしがちでもある。
→ゆにばーす・川瀬、ダイタク、スーパーマラドーナ・武智さんなど

■変化系
自身の本来の人間性ではない人間性で勝負することのできる系統。コント師や演技派、漫才師でも自身の理想とする芸風を自身に憑依させるタイプなどに多い。世界観を演出したり職業芸人として尊敬されやすいが、素の人間性が見えにくいという弱点を持つ。
→ジェラードン・かみちぃ、ジェラードン・にしもと、ネルソンズ・和田、そいつどいつ・市川など

■特質系
人間性をネタ以外の全ての部分に使うことを得意とするタイプ。人間性を言葉で表すことができないが売れる天才タイプ。言葉で表せる人間性ではない為、とにかく、雰囲気はエグいほどある。面白い、凄いとだけ形容され面白い理由はイマイチ誰も把握していない。
→男性ブランコ・平井、霜降り明星・粗品、古賀舟生ペア・古賀など

■具現化系
自身の人間性をアウトプットさせることに長けた系統。創作物に【にん】を纏わせることを得意とするのでネタがとにかく強い。にも関わらず他人と一定の距離を本能的に置いてしまうので、トークなどに【にん】を落とし込むことは不得意とする。
→アイロンヘッドさん、カゲヤマさんなど

強化気味系の操作系、具現化気味系の強化系などシンプルに分類するよりは六角形の図でどこにいるかを表すとわかりやすい。

※ 芸人において最もバランスの良い系統は強化系である。

※ 系統は生まれつきの適性であり、自分では変えられない。

※「発」は自分で決めることができる。ただし○○芸人や○○漫才とレッテルを貼られすぎるとそれ以外のことができなくなってしまう為、メディア露出自体は短命になる可能性もある。

※ 後天的に特質系に変化する場合がある。可能性が高いのは両隣の具現化系と操作系であり、気づくとどのチャンネル回しても出てるなぁみたいなこともある。

※ 特質系の能力は特質系能力者にしか使えず、他の5系統の能力者では一切使用できない。

※ 無理をすれば強化系でも放出系・操作系のダブルを出したりできるが性能は劣ってしまう。強化系をそのまま極めた方が売れるのが早い場合が多い。

~オーラ別性格分析~
いわゆる血液型性格診断や星座占いの【にん】バージョンで、HUNTER×HUNTERにおいて主人公を付け狙う強敵ヒソカが行ったものであったが今回は代わりにカワセが行った。

■強化系
→頑固、一途、ブレない

■放出系
→目立ちたがり、ケチ

■操作系
→プライドが高い、視野が広い

■変化形
→明るい、優しい、接しやすい

■具現化系
→人気者、芸術肌

■特質系
→天才、素が見えない、地雷不明

皆さんがこれを読んで【にん】を理解する前に念を理解していないパターンが大多数だとは思うが川瀬なりに分かりやすく説明したつもりである。

普段お笑いファンの皆さんが抱いている疑問や釈然としないこと、自分の推しの魅力について言語化できない時には是非使ってほしい。

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